六本木農園

「農家にとって土は宝物」という言葉を設計のコンセプトに据えた実験レストラン。テーブル高さに土塗りの新たな「地面」をつくり、その上に農家から届く野菜が並びます。都市と地方を結び、農の魅力を発信する場としました。

Data

竣工
2009年
主要用途
農業実験レストラン
工事種別
リノベーション
構造・規模
地下1階・地上1階
延床面積
175㎡(地下1階83㎡・1階92㎡)
担当
鹿内健
共同設計
オンデザインパートナーズ
照明
岡安泉照明設計事務所
土塗りWS
久住有生左官 久住有生
泥絵
浅井裕介
施工
伸栄
写真
鳥村鋼一/鳥村鋼一写真事務所

Media

マガジン掲載
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Award

JCDデザインアワード
2010 JCDデザインアワード入選

土を主役に、農を味わう実験レストラン

「農家にとって土は宝物である。」——この言葉を聞き、農業における土の重要性と、土に寄せる農家の思いを感じ取り、本プロジェクトの設計のコンセプトとすることを決めました。「六本木農園」は、実家は農家でありながら東京で働くビジネスパーソン、いわば「農家のこせがれ」が抱く潜在的な農への意識を育て、都市と地方を結ぶ新しい農業支援のかたちをつくる場です。同時に、食材のおいしさや農業の大切さ・楽しさを発信する実験レストランでもあります。

野菜の魅力を食事として伝える——その核となる提案が、レストランのテーブル高さ(1FL+700mm)に新たな「地面」をつくり出すことでした。土の質感は、野菜を引き立てます。この地面には農家から届いた野菜が並び、目の前で調理され、魅力あふれる料理へと姿を変えます。テーブルより下はすべて、農家から分けてもらった土による土塗りとし、左官職人・久住有生氏の指導のもと、土塗りワークショップによって実現しました。