平安末期建立の寺院に隣接する、歴史ある目黒・碑文谷の住戸。飴色に深まるチーク材、桜並木、光で表情を変える和紙など、時とともに移ろう素材を選び、住まい手の時間が重なる「時間の重層化」を設計の核としました。


時層の家(碑文谷の家)
Data
- 竣工年
- 2013
- 主要用途
- 住宅
- 工事種別
- リノベーション
- 延床面積
- 143.91㎡
- 担当
- 鹿内健
- 共同設計
- ハクアーキテクツスタジオ
- 事業者
- 株式会社リビタ
- 照明計画
- 三橋倫子
- 家具計画
- Gate Japan Inc.
- 施工
- パナソニックES集合住宅エンジニアリング
- 写真
- 荒木文雄/ナカサ&パートナーズ
Media
- マガジン掲載
- 都心に住む 2014年2月号






時を経るほど、深まるリノベーション
平安時代末期に建立された由緒ある寺院に隣接する敷地です。歴史ある街並みに惹かれて移り住む人が多い目黒・碑文谷において、この街並みの延長上にインテリアデザインがあることを目指しました。由緒ある歴史とともに移ろっていく、数十年から一日までの「中小の時間」を設計のコンセプトとしています。
数十年の変化は、徐々に飴色へと深まるチーク材。一年の変化は、四季折々に表情を変える桜並木を楽しむ開口部とスペース。一日の変化は、日々の光の移ろいで表情を見せる和紙。さらに、時を経るほど味わいを増す楢のテーブル、年月を重ねた米沢箪笥、鉄鍋や陶磁器など、素材も家具も小物も、時間とともに変化するものを選んでいます。
それらの時間を横断するように住まい手の時間が加わって「時間の重層化」が生まれ、その移ろいを楽しむことが暮らしに深みを与えると考えています。