浸水想定区域の5角形敷地に建つ都市型住宅。「抜け」で光と風を取り込み、高基礎で水害に備えました。開かれた車庫と閉ざされた居間、二面性を持つ住まいとしました。


村越邸
Data
- 竣工年
- 2021
- 主要用途
- 住宅
- 工事種別
- 新築
- 構造・規模
- 木造・地上2階建て+ロフト
- 敷地面積
- 73.92㎡
- 建築面積
- 51.08㎡
- 延床面積
- 102.16㎡
- UA値
- 0.37
- 断熱等級
- 6
- 担当
- 鹿内健+渡辺裕貴
- 構造
- TTSE株式会社
- 断熱施工・性能計算
- Kizuki小泉木材
- 施工
- 江中建設株式会社
- 写真
- 鳥村鋼一/鳥村鋼一写真事務所 ©Yasu Kojima
Media
- WEB記事
- 住まいの設計 2023年2月号
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- ArchDaily(チリ)
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- designboom(イタリア)
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- stirworld(インド)
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- WEB記事
- Yinji Space(中国)
Award
- ASIA DESIGN PRIZE
- ASIA DESIGN PRIZE 2023 GOLD WINNER
- A'DESIGN AWARD & COMPETITION
- A'DESIGN AWARD & COMPETITION 2023 SILVER






光と風を通し、水を受け流す家
計画敷地は、3方向を道路に囲まれた角地で、5角形の変形敷地です。近くの小川やまっすぐ伸びた道路から風が吹き抜ける一方、人や車の行き交いも多く、視線対策が必要でした。洪水ハザードマップで浸水の恐れがある地域でもあり、水害対策を兼ねた計画が求められました。そこで、敷地を取り巻く「光・風・人・車・水」という要素に対し、平面的・断面的な「抜け」をつくり、光や風を内部へ届け、動線を確保しながら、水を受け流す構成としています。建ぺい率を最大限に活かすため、敷地形状に合わせた5角形平面とし、高さ制限・防火規定・構造計画に配慮して、2階+ロフトの断面構成としました。水害時の影響を最小限に抑えるため、1階は高基礎としています。周囲に住宅が建て込んでおり、施主が窓の少ない外観を好まれたことから、外壁側の窓は極力絞りました。代わりに、1階の坪庭につながる外部吹抜に大きな開口を設け、プライバシーに配慮しながら採光・通風を確保しています。台形のリビング・ダイニングは視覚効果で広く感じられ、回遊性のある間取りと、外部吹抜の上部へと抜ける視線によって、奥行きも生まれました。断熱性能にもこだわり、UA値0.37、熱交換型ダクトレス換気、気密対策の徹底により、冬場でもほとんど暖房を使わずに過ごせるレベルを実現しています。天災への備えを建築に組み込んで安全性を確保しつつ、気軽に集える「開かれた車庫(public)」と、施主が集めたインテリアに囲まれて余暇を楽しむ「閉ざされた居間(private)」。この二面性を併せ持つ、都市型住宅のあり方を考えました。