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松濤ラナイ

木ブロックのスモールオフィス

Sデザインファームが運営するスモールオフィスです。「この木は建材にならない」と山林所有者が話します。建材とは木造住宅の柱材など構造材を指していますが、都市部ではリノベーションが多くなり内装材での利用が求められています。費用を抑えながらも良い素材を使いたいという消費者ニーズもあり、DIYも進んでいますが木材は反りが生じるため扱いが難しい素材です。そこで木材を小さくし反りを減少させ、DIY工事を可能としました。木材自体の単価は流通している新建材のビニルクロスよりも高価ですが、DIY工事となることで材料と工賃の合計は同等になります。コロナ禍により住空間に仕事場が入り込んでいますが、オンライン会議がし難いという話を聞きます。このようなワンルームよりも小さな空間が今後の都市部には求められています。

HPリンク:http://www.shotolanai.com

【受賞】
2020 ウッドシティTOKYOモデル建築賞奨励賞

【担当】
鹿内真沙子+鹿内健

【物件データ】
計画地:東京都渋谷区松濤1-26-18
主要用途:スモールオフィス
工事種別:改修工事
構造・規模:鉄筋コンクリート4階建て
床面積:56.75㎡
事業主:Sデザインファーム
市場調査&アドバイス業務:ノガン株式会社 茂木隆宏
植栽:GAヤマザキ
木ブロック製作:サカモト
施工:山内工務店+Sデザインファーム+学生有志
写真:鳥村鋼一