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月島のリノベーション(24F)

【事例の概要】
拠点となる住宅が複数あるお施主様が、都内滞在時の拠点として計画した、同じ新築マンションの2つの部屋をリノベーションした住宅です。年の1/3を過ごす住宅として、短期滞在するホテルのような佇まいもありながら、長期滞在でも住宅として不便がないように設計しています。

【家づくりのきっかけ・施主の要望】
新築タワーマンションを購入されましたが、購入価格に見合わない標準仕様の内装や設備を居心地良くしたいというご依頼からスタートしました。まだ未使用の部分も多いので使える部分は再利用し全体的にフルリノベーションをしました。

【この事例の見どころや工夫したところ】
新築の設計図面を確認すると天井高さが3m近く取れるにも関わらず、天井裏を大きくしてあり室内高さは通常の2.4m程度となっていました。コンパクトさを感じさせないよう、天井は配管むき出しのスケルトン天井として広さ感を生み出しています。また天井高さを活かし、ロフトのような天井裏収納をつけるなど、収納にも不便がないように配慮しました。

【施主の感想】
息子さんの帰国時などは2つの部屋を使い分けながら快適に生活をされているようです。我々のリノベーションには満足との事ですが、新築マンションをスケルトンで渡してくれれば不要にゴミも生じず環境的にも良いのに日本の不動産販売は・・・と話していました。

【事例の進み方】
新築マンションの難しい部分は、完成時にまだマンションの竣工図面が完成していないことです。そのため建設時の図面を見ながら、現地でバルコニーやパイプシャフトにどの配管が出ているか?を確認し天井裏や床下の配管ルートを想定して設計を進めました。また引き渡し時に多くの引っ越しが重なる事から、工期も少し長めになる点などお施主様にご理解いただきました。

【担当】
鹿内健+小野寺理江

【物件データ】
計画地:東京都中央区
主要用途:住宅
工事種別:改修工事
構造・規模:鉄筋コンクリート地上24階
床面積:68.56㎡
施工:クイックシンク
キッチン:北沢産業
写真:松井進

【期間】
設計:5ヶ月
工事:4ヶ月